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もえぎの忘備録

過去関心空間でのキーワードです

SAYAMA みえない手錠をはずすまで

映画・ビデオ

高齢のお爺さんが駅前で配っていたパンフ

 ほとんどの人が無関心に行き過ぎる中

ふと 気が向いていただくと これ でした

の画像

 

ドキュメンタリー映画 SAYAMA みえない手錠をはずすまで

監督:金 聖雄  音楽:谷川賢作・小室等 プロデューサー:陣内直之

2013 キネマ旬報文化映画第3位 池田市人権映画祭 最優秀作品賞受賞

 60年代の子どもであるわたしにとって

部落差別の問題は生まれ育った関東地方の街では 公言が憚られ 

歪んだ戦前の教育を受けた狭量な年寄連中のみが ひそひそと言挙げする事でした。

 

高校時代、倫理社会の時間の誰もが割り当てられた個人スピーチの折に 通学電車を共にする仲良しの友人が 自分は部落出身であることをカミングアウトし

 将来の結婚や就職に不安があること 当時、実際に縁談のあった彼女の姉が この事が因で上手くゆかなくなった事を話し

ディスカッションの時間は、クラスメイト一同 重たい沈黙の数分が過ぎたのをよく憶えています 中には、その語彙や意味も知らないお嬢様も居ましたが、、

 

元来は、中世の職業身分制に端を発し

為政者が 最下層の農民に優越感を与える一種のマインドコントロールとしてその下に作り上げた身分階層である つまり 都合のよい政策 だった 

それが 人のこころのいやな部分に作用し 軍国の世には 更に根深いものとなり 昭和に引き継がれ 石川さんは、犯罪の加害者とされました

 映画は 坦々とした 石川さんの日常の描写

 映像は ながらく囚われの身であった石川さんの過去の時間にはとうてい及びはしないものの ただ その映像の中には  石川さんが 生きて 無実を証す闘い とともに この問題の根底にある 

 誰もが持っている いやしい優越の感情 を あばかれたようなこころもちがしたのは私だけでしょうか… 冤罪事件の恐ろしさにも 改めて感じ入りました。

 

レッドアローとスターハウス―もうひとつの戦後思想史―原 武史

この本文にも 狭山事件 石川さんの冤罪に関する言及が詳細資料提示とともにあり、興味深いものでした。

 大学上映 プロジェクト100  自主上映 安価な貸出料金にも好感です。