もえぎの忘備録

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そらいろの透かし翅 渡りの蝶アサギマダラ

の画像

アサギマダラ:Parantica sita  タテハチョウ科アサギマダラ

前翅長43~65mm 食草:キジョラン・サクララン・ツルモウリンカ

 気温が12度を超すと蝶たちの季節がやってくる。

子どもの頃にナミアゲハの変態の様子を観察しながら

何故にあのイモムシが蛹に固まり

美しくメタモルフォーズするのかと感心した

採集の密かな楽しみも忘れがたい

 

 

ネットユビキタスにともなうアサギマダラファンのマーキング活動により、近年この蝶の渡りのデータが拡大しつつある

通年発生する南方の島々で羽化した個体は、4・5月より北上を繰り返し 秋口に南下する 

数千キロに近い旅の記録もあるようだ(種子島三重県福島県など)

 食草アルカロイド系の毒を転化し

ヒヨドリバナ等、限られた吸蜜植物より渡りに必須の妙薬を吸引するのか

 夏の高原で 何頭もがゆるゆると群れ飛び 滑空乱舞する姿はこの世のものとは思えない

ある年の夏 標高1800m程の高原 で群舞を観察

キオンの群落には ♂ も多数見受けられた

ヒヨドリバナ吸蜜に ♂ が少ないのは謎

 まもなく秋の渡りが始まるだろう

 観察できる場所  吸蜜植物群落地など

日本各地のヒヨドリバナ群落地で多く見られる

2007・8・25 ここ数年、観察を続けている奥日光湯元スキー場にて

マーキング個体 3頭確認 画像は そのうちの一頭  

8/10 SRS 3037 と表記されていた  

2010・8・17 個体数少なめ

マーキング個体2頭確認 ともに8月上旬この場所でのマーキング個体